症状性精神病
症状性精神病は、脳以外の身体疾患の経過中におこる精神障害の総称です。器質性精神症状と同様に多彩な精神症状を認めます。
どんなことが原因になるか?
特に精神症状を引き起こしやすい身体疾患は膠原病や内分泌疾患があります。
甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能亢進症(Cushing症候群)、副腎皮質機能不全症(Addison病)、月経前緊張症、等
全身性エリテマトーデス(SLE)、ベーチェット病、関節性リウマチ(特に膠原病疾患ではステロイドを使用する事も多くステロイドによる精神症状も併発しやすいです)
肝硬変や腎不全、電解質異常、感染症でも症状が出現する事もあります。
一般的には症状性精神病では病態は不安定で変化に富みますが一過性、可逆性(症状は強いですが基礎疾患の治療により症状は軽快しやすいです)です。
当院での治療について
原疾患の治療が大切となりますが原疾患の軽快と精神症状の軽快にはタイムラグもあり補助的に薬物療法を行うあります。